往亡日(おうもうび)
往って亡ぶ日で昔は軍を進めることを忌み、転じて遠出
移転、婚姻、寺社仏閣への参詣なども凶としています。
二十四節気の「節気」(節入りの日)を入れ何日目と
数えた日とします。
時下食(ときげじき)
これは日の吉凶ではなく、ある日の特定の時刻(一刻)
だけが凶になる暦注です。
天狗星(てんこうせい:流れ星の一種)の精が地上に降りて
人間を喰う時刻が「時下食」の時刻であるとし、この時間に
食事をすると、その栄養を天狗星の精が吸い取り人間に
災いをもたらすとするものです。
歳下食(さいげじき)
時下食と同様に、天狗星(てんこうせい)の精が人を喰いに
地上に降り、その日を指すものです。
日は、その年の十二支によって変わりますが、六十干支が
変わるので、六十日に一日めぐってくることになります。
月徳白(がっとくび)
その月の福分をつかさどる吉日で、万事に障りのない日
とくに家の新・増・改築、動土などに吉とされます。
大明日(だいみょうび)
天地にあまねく活気があふれ、太陽の光が大地の隅々まで
明るく照らすということから、すべての吉事・善事に用いて
大吉となるとされます。
とくに、婚姻、旅行、移転、建築によい日となっています。
大明日は次の二十五種の干支の日となります。
天恩日(てんおんび)
この日は、天が万物をあわれみ、下界へ恩恵を下す
万民に福を与える日で、すべてに大吉となります。
ただし、吉事に用いれば福を招くが、凶事に用いて
はならない日とします。
また、小凶の日が重なっても天恩の徳がまさるので
凶意はない日とされます。<
とくに婚姻、種まき、屋根ふきによい日ともされています。
甲子の日から数えて五日間……甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰
己卯の日から数えて五日間……己卯・庚辰・辛巳・壬午・癸未
己酉の日から数えて五日間……己酉・庚戌・辛亥・壬子・癸丑
母倉日(ぼそうにち)
母が子を思うように、天が万物をあわれむ日
万物育成の意を持ち天恩日や月徳日と同様な吉日
となります。
とくに普請、開業、婚姻などによい日としています。
二 十 四 節 気
立春(2月4日頃) 節分の次の日。
雨水(2月18日頃) 草木の芽が出始める。
啓蟄(3月6日頃) 冬眠していた虫が穴から出てくる。
春分(3月21日頃) 昼夜の長さがほぼ同じ。春彼岸中日。
清明(4月5日頃) 春の陽気に万物清く明るくなる。
穀雨(4月20日頃) 春の雨で穀物が育つ。
立夏(5月6日頃) 夏になる頃。
小満(5月21日頃) 動植物が成長し満ち足りてくる。
芒種(6月5日) 種を蒔く。
夏至(6月22日頃) 昼がもっとも長い日。
小暑(7月7日頃) 暑くなってくる。
大暑(7月23日頃) もっとも暑い時期。
立秋(8月8日頃) この後の暑さは残暑と呼ぶ。
処暑(8月23日頃) 暑さが終わる。
白露(9月7日頃) 秋らしくなる。
秋分(9月23日頃) 昼夜の長さがほぼ同じ。秋彼岸中日。
寒露(10月8日頃) 露が冷たく感じられる。
霜降(10月23日頃) 霜の降り始め。
立冬(11月8日頃) 冬になる頃
小雪(11月23日頃) 雪の気配。
大雪(12月8日頃) 雪が本格的に降り始める。
冬至(12月22日) 夜がもっとも長い日。
小寒(1月6日頃) 寒の入り。(小寒〜節分=寒の内)
大寒(1月20日頃) 最も寒い時期。